恐竜

プロトケラトプスの名前の意味や由来は?卵のサイズや形・化石の逸話についても解説!

プロトケラトプスと言えば最初に現れた角竜で、フリルが特徴的な顔から大好きな子も多いんじゃないかな?

今回はそんなプロトケラトプスについて書いていくよ!

発見された卵についてや、名前の意味や由来についても掘り下げていくね。

プロトケラトプスの3つの特徴

特徴1 最初の角竜!

トリケラトプスなどの角竜の仲間では、もっとも早く現れた種類だよ。角竜にしては体が小さく、ブタぐらいの大きさだったんだ!

特徴2 お面みたい!個性的あふれる顔!

頭には骨の大きなフリル、オウムみたいなくちばしに、とがったほっぺた!いかつい顔がオスで、丸みがある顔がメスだよ。

特徴3 本当の名前はプロトケラトプス・アンドリューシ!

由来は発見者ロイ・アンドリュース。彼はゴビ砂漠を探検し、初めて恐竜の巣を発見して名をあげたんだ!

ママ
ママ
ロイ・アンドリュースはインディ・ジョーンズのモデルとも言われているのよ。
おもしろ恐竜データ
 
ちから
こうげき
ぼうぎょ
すばやさ
かしこさ
からだ
名前の由来 最初の角を持つ顔
分類 鳥盤目 角竜下目 プロトケラトプス科
時代 白亜紀後期
体の高さ 50センチ
体の長さ 2.4m
体重 170キロ
食性 植物食
発掘地 モンゴル・中国
りゅういち
りゅういち
見た目ほど大きくないんだね。

プロトケラトプスの意味や名前の由来について

プロトケラトプスの名前の意味は「最初の角をもつ顔」。トリケラトプスなどの角竜の仲間では最初に出てきたものの一種なんだ。

でも本当は角がない!小さなとんがりが鼻の上とほっぺたにあっただけなんだ。さらにクチバシの奥にイノシシのようなキバもあった。そのため雑食説もあるんだよ。

りゅうじ
りゅうじ
角がないのに「最初の角竜」って面白いね!

角竜の特徴、頭のフリルはしっかり大きかった。フリルは外枠の部分しか骨がなく、見た目よりかるい。成長するにつれ、フリルはどんどん大きくハデになり、キバも伸びたんだ。

理由は諸説あるけど、同じプロトケラトプスのライバルに勝つのに役立ったと考えられる。それにヴェロキラプトルと戦う化石も有名だね。白亜紀の羊と例えられ、いつも肉食恐竜に狙われていたプロトケラトプスだけど、意外と強かったのかもしれないよ!

プロトケラトプスの卵のサイズはニワトリの卵の約6倍!

プロトケラトプスの卵のサイズはニワトリの卵の約6倍!長さは20〜25センチほどで細長い形をしていたんだ!

卵を産むときには1メートルくらいの浅いくぼみを掘って、そこに十数個の卵を一度に産んだんだ!そして卵の上に砂をかぶせて、太陽の熱で温めたと言われているんだよ!

卵の中には30センチのプロトケラトプスの赤ちゃんが入っていたんだって!

この写真はプロトケラトプスのものとされる卵と巣。巣の中の卵はらせんを描いていて、母親は巣のふちに沿って少しずつ移動しながら、1個ずつ卵を産んでいたんだよ。

でもこうした化石の一部は、実はオヴィラプトルの卵の化石だったとも言われているんだ。

オヴィラプトルは名前の由来から「卵泥棒」とも言われていて、プロトケラトプスの卵の化石とされるものの近くからオヴィラプトルの化石が見つかったことから、オヴィラプトルがプロトケラトプスの卵を盗んでいたと考えられていたんだよ。

でも卵の化石をよく調べてみると、卵の化石のいくつかはオヴィラプトルの卵の化石だったことが分かったんだ。オヴィラプトルは卵を盗んでいたのではなく、卵を守っていたのかもしれないね。

りゅういち
りゅういち
泥棒とか言われてオヴィラプトルかわいそうだね。

15匹の子どもをまとめて発見された大家族の恐竜?

2011年、モンゴルの7500万年前の地層から、プロトケラトプスの化石が発掘された。それも15匹の子ども恐竜が一度に見つかったんだ!

巣を発見した学者はびっくり!それは巣の中にいた子ども達が、生まれたてではなく、1歳ぐらいまで成長していたからなんだ。

つまりこれは、恐竜が1年という長い期間にわたって子育てをしていたという証拠。今までの説をひっくり返す可能性があるそうだ。

それからふしぎなことに、この化石はみんな同じ方向を向いている。これは子ども達が砂嵐に巻き込まれて死んでしまったからなんだ。

彼らはとてもひどい砂嵐にあい、風に背中をけてうずくまっていたのかもしれない。そのまま砂に埋もれてしまったのだろうと、古生物学者は考えているそうだ。

パパ
パパ
プロトケラトプスは厳しい環境で生きていたんだね。

発見者・ 探検家のロイ・アンドリュースは日本にも探検に来ていた?

ロイ・チャップマン・アンドリュースは、アメリカの探検家であり学者。

彼は「人類のはじまり」に興味を持ち、1920年頃からチームを率いて、ゴビ砂漠やモンゴル、中国を探検したんだ。この探検で初めて卵の化石が発見され、恐竜の暮らしや子育ての研究が始まった。なによりゴビ砂漠という化石の宝庫を世界へ紹介したのは最大の功績だ!

「私は探検家になるために生まれた」といったロイ・アンドリュース。その言葉どおり、かれは世界中を旅し、ニシキヘビに襲われたり、無人島に2週間置き去りにされたり、色んな経験をしたんだ。

若い頃にはクジラの研究も熱心に取り組んでいて、その研究のために日本に滞在したことも。東北から沖縄まで全8カ所をめぐり、お寺なども観光したんだそうだ。探検家の好奇心はすごいね!

まとめ:プロトケラトプスの卵の一部は他の恐竜の卵だった

以上、プロトケラトプスについてでした!

プロトケラトプスの卵についてや、名前の意味や由来についてわかったかな?

まとめ
  • プロトケラトプスの卵の一部は、実はオヴィラプトルの卵と間違えられていた
  • 名前の意味は「最初の角をもつ顔」だけど本当は角がなかった
  • プロトケラトプスの卵のサイズはニワトリの卵の約6倍!
  • プロトケラトプスは1年という長い期間をかけて子育てをしていた可能性がある
  • プロトケラトプスの発見者は日本に来ていた可能性大!