今回はプテラノドンは本当に飛べなかったのか?どのような骨格でどれくらいの大きさだったのか解説していくよ!
まず初めに覚えておいて欲しいのは、「プテラノドンは恐竜じゃない」ということ。翼竜と呼ばれる飛行性爬虫類の一種で恐竜じゃないんだ。
プテラノドンは翼竜ならではの軽量な骨格を持っていて、翼を羽ばたかせずに上昇気流を使って飛んでいたんだ!
大きさは約7メートル、体重約16~20キログラムと推測されているんだよ。
詳しくは本文で説明していくね!
もくじ
プテラノドンの3つの特徴
- プテラノドンは恐竜じゃない
- 頭の後ろに大きなトサカがある
- 化石が1,100個も以上見つかっている
プテラノドンは恐竜じゃない
プテラノドンはよく恐竜に間違われるけど、本当は恐竜じゃなくて飛行性爬虫類なんだ。ただ、恐竜と似ているところがたくさんあるので、かなり恐竜に近い動物だと言われているんだ。
頭の後ろに大きなトサカがある
プテラノドンのトサカは飛行中に舵をとるためや、仲間を見分けるため、それから異性へアピールするために使われたと言われているんだよ。
化石が1,100個以上も見つかっている
翼竜の骨は空洞で壊れやすいので、恐竜の骨よりも見つけるのが難しいんだ。でも、プテラノドンの場合には1,100個以上の化石が見つかっている。
名前の意味 | 翼があり歯がないもの |
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分類 | 翼竜 プテロダクティルス類 |
時代 | 白亜紀後期(約6,800万年前~6,500万年前) |
翼の長さ | 6~9m |
体長 | 1.5~1.8m |
体重 | 16~20kg |
食べ物 | 肉食(魚食) |
発掘地 | アメリカ |
プテラノドンは重すぎて空を飛べなかった?!
まずはプテラノドンは重すぎて空を飛べなかったんじゃないか?ということについて解説していくよ!
飛ぶ恐竜のプテラノドンは上昇気流を使って飛んでいた
プテラノドンは鳥と比べて大きな体を持っていたので、本当はプテラノドンは飛べなかったんじゃないか、という意見もあったんだ。
でも、巣のある沿岸から遠い沖合の地層でプテラノドンの化石が発見されていて、そのことからも長い距離を飛行して移動していたことがわかったんだ。
プテラノドンは羽や羽毛のない皮膜でできた翼を持っていた
プテラノドンの骨格から考えると、最低限の筋肉しかなかったこと、翼のほとんどが皮膜でできていて、羽や羽毛などもなかったこともだんだんわかってきたんだよ。
翼のほとんどが皮膜なので、鳥のように羽ばたくことはできないけど、空を飛んでいたことは間違いないと言われるようになったんだ。
でも、よく見るような大きな獲物をくわえて飛ぶことは難しかったかもしれないね。
プテラノドンの骨格について
プテラノドンの化石は主に北米のワイオミング州やカンザス州で見つかっているんだよ。
断片的な化石が日本でも見つかっているから、プテラノドンもしくはそれに近い種が世界中に広く生息していた可能性があるんだって。
プテロダクティルスの一種と間違えられた!?
プテラノドンの最初の化石は1870年代にアメリカのカンザス州、白亜紀後期の地層から発見されたんだ。
研究当初は歯があるものだと考えられていたから、同じ翼竜であるプテロダクティルスの仲間に分類されていたんだって。
けれどその後の研究で歯が無いことが確認されて、プテラノドン属と名前が確立されたんだって。
大きなトサカはオスのみが持っている
プテラノドンはオス・メスによって分かりやすい違いをもっているんだ。
プテラノドンの化石を見ると頭に大きなトサカをもっているのが印象的だよね。
でもこの大きなトサカ、実はオスのみが持っていてメスはこれほど大きくなかったと考えられているんだって!
また、オスの方がメスよりも体が大きかったと推測されているよ。
プテラノドンの骨は翼竜ならではの特殊な構造
プテラノドンは翼を広げた時の縦横の比率が今のアホウドリに近いことから、常に羽ばたいたりせず海鳥のように長時間滑空して飛んでいたみたいなんだ。
翼は羽毛ではなく皮膚のような膜で、4本目の指の骨がその膜を支えていたんだって。
また、骨はとても軽く陸上で生きる恐竜のように多くの筋肉はつけられなかったんだよ。
だから実際には映画であるように人間を足で掴んで飛ぶなんてことは、恐らく出来なかったんだって!
プテラノドンの大きさや体重は?
プテラノドンの体重はなんと中型犬くらいの重さしか無かったんだ!
さっき説明したように骨がとても軽い作りになっているから大きさのわりに軽いんだよ。
プテラノドンの大きさは約7メートル
プテラノドンは翼を開いた状態で体長約7メートルあったと推測されているよ。
長時間空を飛べるように進化の中で翼は大きく、且つ体は軽くできていったのかもしれないね。
プテラノドンの体重はたったの16キログラム!
プテラノドンの体重は16~20キログラムくらいだったと言われているんだよ。
体重のほとんどは筋肉で、骨は空洞、翼のほとんどは皮膜だったんだ。
大きさに比べて、体重は軽かったので、風速5メートルほどの風が吹いていれば、簡単に離陸することができたんじゃないかって言われているんだ。
上昇気流に乗って羽ばたかずに1日中飛んでいたのかもしれないね。
プテラノドンの意味について
プテラノドンの名前は歯が無いことが由来になっているんだ。
「翼があり歯がないもの」という意味
プテラノドンはギリシャ語で「翼があり歯がないもの」を意味しているんだ。
翼竜であること、さらにプテロダクティルスのような歯がなかったことからこのような名前にしたんだね。
また、プテラノドンの代表的なものである模式種「プテラノドン・ロンギケプス」の種名「ロンギケプス」は「長い頭」を意味しているよ。
頭の特徴であるトサカが由来になっているんだね。
プテラノドンは歯がないけど肉食
プテラノドンは歯がないけど肉食なんだよ。
プテラノドンの主食は魚で、飛びながら魚を捕まえて、丸飲みしていたようなんだ。
実際にプテラノドンの胃袋の中から魚の骨が大量に発見されているんだよ。
プテラノドンの鳴き声について
プテラノドンの鳴き声というと君はどんな鳴き声を想像するかな?
恐竜の鳴き声についてはほとんどわかっていない
「クエーッ!」とか「キーッ!キーッ!」のような鳴き声を想像するかもしれないけど、実は恐竜の鳴き声については、ほとんどわかっていないんだ。
なぜなら発声器官は化石になりにくいから。
鳥やワニの鳴き声に近いのではないかという説も
恐竜に近い生き物の鳥やワニに近いのではないかという意見もあるけど、まだまだ研究段階で確証が得られたわけではないんだ。
これから研究が進んでプテラノドンの鳴き声もわかるといいね!
まとめ:プテラノドンは軽量な骨格を持ち上昇気流を使って飛んでいた翼竜
以上がプテラノドンは飛べたのかどうか?骨格や体重などの大きさ、プテラノドンの意味と鳴き声についてでした!
翼竜類の中で最も有名だったけれど、まだまだ知らないことがいっぱいあったね!
- プテラノドンは恐竜じゃない
- プテラノドンは上昇気流を使って飛んでいた
- 翼竜ならではの軽量な骨格を持っていた
- 大きさは約7メートル、体重はたったの16キログラム
- 名前の意味は「翼があり歯がないもの」
- 鳴き声についてはほとんどわかっていない