サルコスクスの特徴と大きさや学名の意味は？デイノスクスとの違いについて解説！

史上最大級のワニと呼ばれているサルコスクスは知ってるかな？

今回はサルコスクスの特徴と大きさや学名の意味、デイノスクスとの違いについて解説していくね！

サルコスクスの3つの特徴

体格：史上最大級のワニ！

全長は12メートル。路線バスとほぼ同じ大きさなんだ！体重はゾウ2匹分の8トン！デイノスクスとならぶ、歴史上もっとも大きいと言われているワニなんだ。

パワー：噛む力はティラノサウルスに勝る！

現代でもワニの噛む力は最強だけど、大きい分サルコスクスはさらに強い！ティラノサウルスの6トンを上回る、8トンの力で噛みついたんだ！

天敵：ライバルはスピノサウルス！

同じ国で発掘され、生きた時代も重なっているのがスピノサウルス。同じ水辺で魚を狙う者同士のバトルがあったのかも？！

学名の意味	肉をたべるワニ
分類	爬虫綱 ワニ目 フォリドサウルス科
時代	白亜紀前期
体の高さ	2メートル
体長	12メートル
体重	8トン
食べ物	肉食
発掘地	アフリカ、南米

サルコスクスの体長や体重などの大きさについて

サルコスクスは全長12メートル、体重は8トンだったと言われているよ。

体長も体重もアジアゾウより大きい

体長も体重も、アジアゾウ2頭分！小学校の教室に入りきれないくらい大きなワニだったんだ！

サルコスクスの全身の化石はまだ見つかっていない

1964年にアフリカのニジェールで骨の一部が見つかったけど、しばらく他の化石は何も出てこない謎のワニだったんだ。

36年後の2000年ついに頭骨を発見！そして全身の約半分も見つかったんだ。

頭骨の長さは1.8メートル。ワニは頭の大きさがわかれば、全長を推定できる。

この頭骨の発見により、サルコスクスの怖るべき大きさもわかったんだ！体重もここから考えられた。

まだ全身の骨格は見つかっていないから、大きさについてはまた学説が変わる可能性もあるよ。

サルコスクスの学名とその意味は？

次にサルコスクスの学名と意味について解説していくね！

サルコスクスの正式な学名は「サルコスクス ・インペラトル」

フランスの古生物学者、フィリップ・タケさんが、ニジェールで発見された化石を調査し、サルコスクス・インペラトルと名付けたんだよ。

サルコスクスの学名の意味は「肉を食べるワニの皇帝」

サルコはギリシャ語で肉、スクスはワニを意味する。古代のワニに〇〇スクス、という名前が多いのはそのためなんだ。

そしてインペラトルは皇帝！サルコスクスは「肉を食べるワニの皇帝」というかっこいい名前なんだね。

海外ではスーパークロックと呼ばれてる

さらにサルコスクスにはスーパークロック（SuperCroc）というあだ名もあるんだ。クロックはクロコダイルの略で、ワニという意味だ。

外国ではこのあだ名で親しまれているよ。海外の記事だとサルコスクスではなく、スーパークロックと書かれることも多いんだ。

サルコスクスとデイノスクスの違いとは？

サルコスクスとデイノスクスの違いは大きく３つ。生息地と時期、頭と口先の形、見つかっている化石の量だ！

生息地や時期が全く違う

サルコスクはアフリカと南アメリカで化石が発見された。時代は白亜紀の前期だ。

一方、デイノスクスの化石の発掘地は、北アメリカ・テキサス州。白亜紀の末期の頃で、そのせいか現代のワニにより近い。

頭と口先の形が違う

次に頭と口先の形。サルコスクスの口先は、デイノスクスに比べると細く、先が丸くふくれているんだ。

この特徴は現代のワニにも通じていて、サルコスクスはガビアル科という口の細いワニによく似ているよ。

そしてイリエワニなどV字型の口を持つクロコダイル科と、デイノスクスが似ているんだ。

細い口だと強度がたりないから、サルコスクスはワニの必殺技、デスロールをしなかったという説もあるよ！かなり大きいから、その必要もなかったかもしれないけどね。

サルコスクスの方が見つかっている化石が多い

最後に化石の発掘量。デイノスクスは頭骨の他にフンの化石や歯形しか見つかっていない。まだまだ謎が多いんだ。

サルコスクスは2000年の調査で20トンの化石が見つかり、頭骨をはじめ身体の半分ほどが復元できた。

そのため大きさ等は、サルコスクスの方がより正確な情報と考えられている。

まとめ：サルコスクスは史上最大級の大きさの「肉を食べるワニの皇帝」

以上、サルコスクスについてでした！

サルコスクスがいかに巨大だったか伝わったかな？

デイノスクスの化石もたくさん見つかってどちらが最大か早くわかるといいね！