今回はティロサウルスの学名の意味と、モササウルスとの違いや特徴について解説していくね!
ティロサウルスの学名は「こぶのトカゲ」という意味なんだ!
モササウルスよりやや小さめで、一部歯が無いところがあるだよ。
詳しくは本文で解説していくね!
もくじ
ティロサウルスの学名の意味は?
まずはティロサウルスの学名の意味について解説していくね1
正式な学名は「ティロサウルス・プロリゲル」
ティロサウルスの正式な学名は「ティロサウルス・プロリゲル」というんだ。
学名の意味は「こぶのトカゲ」
ティロサウルスという学名は「こぶのトカゲ」という意味だよ。
上あごの先端が固い円筒形になっていたことから、この名前がつけられたんだって。
ティロサウルスの名前は二転三転した
ティロサウルスは分類と命名が定着するまでに少し時間がかかったんだ。
1868年にマクロサウルス・プロリゲルという名前が提唱されたんだけれど、その後1872年にリノサウルス新属に分類されたんだ。
ところがこのリノサウルスという名前は既に別の動物に付けられていることが分かって、ランポサウルスという名前に決まりそうになったんだけど、なんとこれも同様に既に使われている名前だったんだって!
結局最後に「ティロサウルス」という名前に落ち着いたんだよ。
ティロサウルスとモササウルスの違いについて
ティロサウルスとモササウルスは同じ白亜紀後期に生息していたモササウルス科の生き物だよ。
では具体的にどういったところが異なるのかを紹介するね。
ティロサウルスの方がやや小さめ
まず2体の大きさを比べてみよう。
ティロサウルスは体長約15メートルくらい、モササウルスは約18メートルくらいだったのではと言われているよ。
ややモササウルスの方が大きいようだけど、どちらもモササウルス科の中では最大級の生物なんだって。
モササウルスとの決定的な違いは歯の有無
大きさにやや違いがあったとしても、それだけでは別の生き物に分類されたりしないよね。
ティロサウルスはモササウルスと違って前上顎骨という骨の前方部分、つまり骨が突出した部分に歯が全く無かったんだ。
ティロサウルスの特徴について
ティロサウルスは陸上で生きる恐竜と違って四肢状のヒレで泳ぐんだ。
名前の由来にもなった上あごのこぶのように固い部分も特徴の一つだね。
じゃあそのティロサウルスについて詳しい生態などについて解説していくよ!
ティロサウルスは爬虫類で恐竜ではない
ティロサウルスを含むモササウルス科は恐竜類ではなく、海で生息する爬虫類なんだ。
恐竜の系統のお話で少し難しいんだけれど、簡単に説明するね。
恐竜もモササウルス類も同じ竜弓類なんだけれど、そこから恐竜類は主竜形態に、モササウルス類は鱗竜形類に分類されているんだ。
主竜形類に分類されているのはカメ類やワニ類、翼竜類などで、鱗竜形類に分類されているのは首長竜類、トカゲ類、ヘビ類などだよ。
モササウルス類は元々は陸上に生きるトカゲが先祖だったと考えられていて、今でいうコモドオオトカゲに近い仲間なんだって。
赤ちゃんをお腹の中で育てていた
恐竜は卵生が一般的だけれど、モササウルス類であるティロサウルスは人間同様胎生の生き物なんだ。
生まれたばかりのティロサウルスは約1~2メートルほどで、時には他の肉食の生物に食べられてしまうこともあったそうだよ。
ティロサウルスは幅広い海で生息していた
ティロサウルスは白亜紀後期、主に北アメリカ中央部辺りの浅い海に生息していたと考えられているんだ。
でもヨーロッパやニュージーランドなどでも化石が見つかっているので、正確にはもっと広く存在していたみたいだよ。
海の生き物をまる飲みしていた
ティロサウルスの化石の胃の中からは、魚だけでなく首長竜や小型のモササウルス、ヘスペロルニスという海で生息していた鳥類などが見つかっているんだ。
しかも殆ど噛まずにまる飲みしていたんだよ。
それだけ口を大きく開けて捕食することが出来たんだね。
まとめ:ティロサウルスは前上顎一部に歯が無いのがモササウルスとの違い!
以上がティロサウルスの生態についての説明とモササウルスとの比較だよ。
大昔こんなに恐ろしい生き物が海にたくさん生息していたなんて驚きだよね。
- ティロサウルスの学名の意味は「こぶのトカゲ」
- 正式に分類が決まり学名が定まるまで二転三転した
- モササウルスよりやや小さめで、一部歯が無いところがある
- 海に生きる爬虫類であり、胎生の生き物である
- 海の生き物を数多くまる飲みして生活していた