今回はカルカロドントサウルスと同じ類の恐竜が持つ特徴と、化石について解説していくよ。ティラノサウルスとどちら強いのかについても考えてみよう!
カルカロドントサウルスは特徴的なギザギザの歯を持っていて、果敢に狩りをしていた恐竜なんだ。
大きさは化石から体長8〜14メートル、体重5〜8トンと推測されているんだよ!
似た特徴を持った恐竜が世界中にいて、白亜紀初期から中期にかけて世界中を支配していたんだ。
巨大なティラノサウルスが登場する白亜紀中期まで、世界で一番強かったと考えられるよ。
詳しくは本文で解説してくね!
もくじ
カルカロドントサウルスの3つの特徴
- サメのように鋭いギザギザの歯
- 肉食恐竜最大級のがっしりした体
- 長さ1.6mもある大きな頭
サメのように鋭いギザギザの歯
カルカロドントサウルスの大きな武器はこのサメに似た薄いノコギリ状の歯。この鋭い歯で噛みつかれたら、どんな恐竜もひとたまりもないね。
肉食恐竜最大級のがっしりした体
カルカロドントサウルスは体が大きいのも特徴の一つ。あのティラノサウルスよりも大きい体をもっているんだよ。
長さ1.6mもある大きな頭
カルカロドントサウルスは体だけでなく、頭もティラノサウルスより大きいんだよ。幅は少し狭いんだけど、噛みつく力はとても強力だったんだろうね。
名前の由来 | サメの歯を持つトカゲ |
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分類 | 獣脚亜目テタヌラ類 アロサウルス科 |
時代 | 白亜紀中頃(約1億1,300万年前~9,700万年前) |
体の高さ | 4m |
体長 | 8~14m |
体重 | 5~8トン |
食べ物 | 肉食 |
発掘地 | 北アフリカ |
カルカロドントサウルス科、カルカロドントサウルス類について
カルカロドントサウルス科には、同じような特徴を持った、でも少しずつ違う種がたくさんいるんだ。
巨大で歯などの武器が発達していた
特徴としては、巨大化していたことのほかに、歯など補色のための武器となる部位が発達していたことが挙げられるよ。
そしてなにより、食物連鎖の頂点に立っていたということ。
このような特徴を持った恐竜が、世界中でそれぞれ食物連鎖の頂点に立っていたのだから、すごいよね。
カルカロドントサウルス科の恐竜一覧
実際にはどんな種類の恐竜がいるんだろう。
各地で見つかっているカルカロドントサウルス科の恐竜を、リストアップしていくね。
南アメリカ
・ギガノトサウルス
・マプサウルス
・ティラノティタン
ヨーロッパ
・アクロカントサウルス
・シャオチロン
・ケルマイサウルス
アジア
・コンカウェーナートル
サハラ砂漠
・エオカルカリア
カルカロドントサウルス類の恐竜が誕生したのはジュラ紀後期。ジュラ紀後期にはまだすべての大陸が繋がっていたんだよ。
その後、大陸が分かれ、それぞれの場所で、それぞれが発達を進めていったというわけなんだね。
カルカロドントサウルス類は世界各地で頂点に君臨していた
カルカロドントサウルスは、同じように強い肉食恐竜だったアロサウルスと近い種だったと考えられているんだ。
ところが、アロサウルスはジュラ紀後期で絶滅。カルカロドントサウルスと争った末の絶滅なのか、争うことなく絶滅したのかはわからないけど、カルカロドントサウルス類の恐竜が生き延びることになったんだ。
白亜紀初期から中期にかけて、世界中のさまざまな場所でカルカロドントサウルス類の恐竜たちはどんどん頂点に上り詰めていったよ。
当時の一番強い恐竜のグループが、カルカロドントサウルス類だったということだね。
白亜紀中期は空白の期間だと言われているけれど、「シアッツ」という恐竜が発見されているんだ。これもカルカロドントサウルス類の恐竜だよ。
カルカロドントサウルスはギガノトサウルスの親戚
体長は大型肉食恐竜のギガノトサウルスとほぼ同じ。
ギガノトサウルスとは近縁関係にあり、体の大きさは共通の祖先から受け継いだようなんだ。
カルカロドントサウルスたちは、いずれもその生息環境で食物連鎖の頂点に立っていた捕食動物で、大きな植物食恐竜などを捕まえて食べたほか、他の肉食恐竜が仕留めた獲物を横取りしたんだ。
カルカロドントサウルスの歯は肉を食べることに適している
他の肉食恐竜は骨まで砕ける頑丈な歯を持っていたのに対し、カルカロドントサウルスは薄くて鋭いノコギリ状の歯を持っていたんだ。
サメのような歯で他の恐竜の肉を引き裂いて食べていたのかもしれないね。
カルカロドントサウルスの化石について
次にカルカロドントサウルスの化石について解説してくよ!
カルカロドントサウルスの化石を見分けるポイントは歯
カルカロドントサウルスの歯は肉を食べることに適している形状だったんだ。
この歯から、腐敗した肉を食べるのではなく、生きた獲物を積極的に捕まえていたと考えられているんだよ。
鋭い歯で噛みついて、失血死させるという狩りをしていたみたいなんだ。
これは名前の由来にもなっているよ。
「カルカロ」は、「ギザギザの」という意味で、
「ドント」は、歯を意味しているんだ。
「サウルス」はトカゲだから、
「ギザギザの歯のトカゲ」という意味になるね。
また「カルカロドン」というのはホホジロザメを意味する言葉でもあるんだ。ホホジロザメも鋭い歯を持っているから、ホホジロザメとトカゲを掛け合わせた言葉ともとらえられるよね。
化石から体長8〜14メートル、体重5〜8トンと推測されている
見つかった化石を調べていくと、カルカロドントサウルスの体長は8〜14メートルもあることがわかったんだ。体重は5〜8トンにもなると推定されているよ。
カルカロドントサウルスとティラノサウルスどちらが強いのか?
最強の肉食恐竜として思いつくのは、やっぱりティラノサウルスだよね!カルカロドントサウルスとは、どんな違いがあるんだろう?
ティラノサウルスとカルカロドントサウルスの違い
ティラノサウルスの方が体は大きくて、俊敏に動くことができたと考えられているんだ!だけど死体をあさることもあったみたいだよ。
それに対してカルカロドンサウルスは、体は小さいけれど積極的な狩りをしていたんだ。自分より大きな恐竜にも果敢に挑んだみたいだよ。
同じ種同士でもよく争いをしていたみたいで、顔に損傷のある個体も多いんだ。
どちらもそれぞれ違う特徴を持っているから、一概にはどちらが強いとはいえないよね。
進化して白亜紀後期にはティラノサウルスが頂点に
白亜紀初期から中期にかけて、世界中を支配していたのはカルカロドントサウルス類だったよね。
ところが白亜紀後期には、ティラノサウルス類が頂点に上り詰めるんだ。
それまで小さかった体が一気に10メートル以上大きくなり、大きな頭脳を持っていることで思考力も強い。
ティラノサウルスは進化して、カルカロドントサウルスよりも強くなっていったみたいだね!
カルカロドントサウルスは2度絶滅した?!
カルカロドントサウルスは、不幸にも”2度の絶滅”を経験したんだ。
1度目は白亜紀の後期、2度目は第2次世界大戦中にカルカロドントサウルスの化石骨が保管されていたドイツの博物館が爆撃されたとき。
幸い、北アフリカに遠征した調査隊によって、新たに保存状態のよいカルカロドントサウルスの化石が発掘され、地球上に登場した最大級の捕食動物の一つであることがわかったんだ。
まとめ:カルカロドントサウルスとその仲間は白亜紀初期~中期の最強の恐竜だった!
カルカロドントサウルス類の特徴と化石について、ティラノサウルスとどちら強いのかなどを解説したよ。進化の過程と一緒に、どの種がどの種に勝つように進化していったのかを考えてみると、おもしろいよね。
- カルカロドントサウルス類の恐竜は世界中に君臨していた
- ギザギザな歯を持っていて、獲物を失血死させていた
- 化石から体長8〜14メートル、体重5〜8トンと推測されている
- 白亜紀初期~中期ではティラノサウルスより強かった
- 白亜紀後期はティラノサウルスが強くなった