今回はウタツサウルスの体長や体重などの大きさ、学名の意味、それから特徴について解説していくよ。
ウタツサウルス・ハタイは体長約1.4~4メートル、体重不明の魚竜の一種だよ。
属名「ウタツサウルス」は発見地である「宮城県歌津町」から、種小名「ハタイ」は発見者である「畑井小虎」から名付けられたんだ。
後の進化した魚竜とは違い尾ビレが未発達だったため、体をくねらせて泳いでいたと考えられているよ。
詳しくは本文で紹介していくね。
もくじ
ウタツサウルスの基本情報
正式な学名 | ウタツサウルス・ハタイ |
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学名の意味 | 歌津のトカゲ |
分類 | 魚竜 ウタツサウルス科 |
時代 | 三畳紀前期 |
体の高さ | 不明 |
体長 | 1.4~4メートル |
体重 | 不明 |
食べ物 | 肉食 |
発掘地 | 日本、カナダ |
ウタツサウルスの体長や体重などの大きさは?
まずはウタツサウルスの体長や体重などの大きさについて解説していくね。
体長約1.4~4メートルと推定、体重は不明
ウタツサウルスは体長約1.4~4メートルだと推測されているんだ。
魚などを食べる肉食生物なんだって。
体そのものは細長かったようだよ。
三畳紀前期の日本などに生息していた最古の魚竜
ウタツサウルスは三畳紀前期の日本やカナダに生息していた魚竜の一種。
何と世界最古の魚竜なんだって!
ウタツサウルスの学名の意味について
ウタツサウルスの正式な学名は「ウタツサウルス・ハタイ」というんだ。
学名の意味は化石の発見地と発見者の名前が由来
属名「ウタツサウルス」の意味は、発見地である宮城県歌津町の名前からつけられたものなんだ。
種小名「ハタイ」は発見者である東北大学の古生物学者、畑井小虎さんの名前が由来になっているよ。
歌津以外からも同県やカナダで複数の化石が発見されている
ウタツサウルスの化石は歌津町の海岸で初めて発見されたんだ。
その後同じ宮城県内の雄勝町から2体の化石が見つかったんだって。
またカナダのブリティッシュコロンビア州からも頭骨の化石が発見されたそうだよ。
ウタツサウルスの特徴について
最後にウタツサウルスの生態や特徴について解説していくよ。
背ビレがなかった
ウタツサウルスは背中にヒレがないんだ。
世界で初めて見つかった魚竜イクチオサウルスのように、三畳紀後期以降に出現してきた魚竜らの多くにはイルカのような背ビレがあるよ。
ウタツサウルスのように背ビレがない魚竜といえば、三畳紀後期のアメリカなどに生息していたシャスタサウルスが有名だね。
でもシャスタサウルスはウタツサウルスと違って体長約21メートルとかなり巨大なんだ!
尾ビレが未発達でウナギのように泳いでいた
ウタツサウルスの尾ビレは細長く小さかったんだって。
だから尾ビレで泳ぐのは得意ではではなく、ウナギのように体をくねらせて泳いでいたと考えられているんだ。
陸上生物だった時の名残がある
ウタツサウルスは海生の爬虫類だけれど、陸上で生活していた時の名残が体に残っているんだ。
骨盤帯と脊椎のつながりや、前肢より後肢のほうが大きいといったことが挙げられるよ。
また、ヒレは小さいものの5本の指があることが確認されているんだ。
まとめ:ウタツサウルスは体長約1.4~4メートル、体重不明の「歌津のトカゲ」という意味の名を持つ魚竜
以上がウタツサウルスの大きさや学名の意味、特徴などについての説明だよ。
これから先、ウタツサウルスより更に昔に生息していた魚竜が発見されたりするのかな?
- ウタツサウルスは三畳紀前期の日本やカナダに生息していた世界最古の魚竜の一種
- 体長約1.4~4メートルと推定、体重は不明
- 学名「ウタツサウルス・ハタイ」は発見地の「歌津」と発見者である「畑井小虎」の名前から付けられた
- 尾びれが十分に発達していたなかったため、ウナギのように体をくねらせて泳いでいた
- 骨盤帯と脊椎のつながりなど、陸上生物だった時の名残がみられる