今回はケツァルコアトルスの体長や体重、翼長などの大きさと、学名の意味や特徴について詳しく解説していくね!
ケツァルコアトルスの体長は6メートル。そして翼長はなんと10メートルもあったんだ!体重も200キロもあり、翼竜の中では最大級なんだ!
地上の生き物を震え上がらせたケツァルコアトルス。学名の由来は、アステカ神話の神様なんだよ。
本文でもっと詳しく解説していくね!
もくじ
ケツァルコアトルスの3つの特徴
- 大きさ:史上最大級の翼竜!
- 体:大きな頭と曲がらない首!
- ウワサ:大きすぎて「飛べなかった説」も?!
大きさ:史上最大級の翼竜!
翼の長さは10メートル以上!小型の飛行機並みの大きさなんだ!地上に降りたった時の背の高さも6メートルと大きく、キリンくらいの高さがあるよ!
体:大きな頭と曲がらない首!
頭と長いくちばしをあわせると3メートル!軽自動車くらいの長さだよ。一方で胴体は短く、頭の4分の1程の大きさなんだ。首は長くて曲がらない。アンバランスな体型をしているよ。
ウワサ:大きすぎて「飛べなかった説」も?!
体が大きすぎて飛べなかった、という説もあるんだ。崖から滑空した、4本足でジャンプして飛び立った等々、飛行に関しては諸説あるよ。
ケツァルコアトルスの基本データ
学名の意味 | アステカ神話の神ケツァルコアトル(羽毛のあるヘビ) |
---|---|
分類 | 翼竜目 アズダルコ科 |
時代 | 白亜紀後期 |
体の高さ | 5〜6メートル |
体長 | 10メートル(翼開長) |
体重 | 200キロ |
食べ物 | 肉食 |
発掘地 | アメリカ |
ケツァルコアトルスの化石ついて
史上最大級の翼竜として有名なケツァルコアトルス。迫力ある姿で人気の翼竜だ。
ところが未だ解明されていない事も多いんだ。まずはどんな風に発見されたのか、見てみよう。
最初の発見は片翼だった
最初の発見は1971年。アメリカ・テキサス州で、左の翼(上腕)の化石が見つかったんだ!
発見者は地質学を学ぶ大学生、ダグラス・ローソン。彼はその後、先生のワン・ラングストン教授と協力して、新たに翼(指)の一部の化石を発掘!
そして1975年にこの化石が「ケツァルコアトルス・ノルトロピ」と名付けられたんだ。
頭骨の発見。全体像が判明?!
1996年、アメリカ自然史博物館のアレキサンダー・ケルナーが、ノルトロピより小さい2種類目のケツァルコアトルスを発見。
この時に頭骨が見つかり、ケツァルコアトルがアズダルコ科という、頭にとさかがあるタイプの翼竜だということが明らかになったんだ。
有名だけど謎多き存在
しかしケツァルコアトルスの研究は、まだ発表されてない部分や、未確定な部分がとても多い。有名だけど謎の多い翼竜なんだ。
ケツァルコアトルの復元図、模型、全身骨格は、小さめのケツァルコアトルスを参考に、大きな翼にあわせたサイズに引き伸ばして作られているんだよ。
だから実際のケツァルコアトルスはもう少し違う姿かもしれないんだ。
ケツァルコアトルスの翼長や体重などの大きさは?
史上最大級の翼竜、といってもちょっと想像しにくいよね。
現代ではありえない大きさを、できるだけわかりやすい例をあげて、解説するよ!
翼長10メートル!
翼竜としてはかなり大きいケツァルコアトルス。羽を広げると、端から端まで10メートル以上あるんだ!
戦闘機やセスナ機など、小型の飛行機に匹敵する大きさだね。地上の乗り物だとバスの長さくらいだよ。
身長6メートル!
地上に降り立つと、体高(肩までの高さ)が3メートル。これは部屋の天井と同じ高さだ。
そして首が長いため、頭のてっぺんともなると6メートルに達する!これはキリンと同じ身長だ。飛んでいない時でもかなり大きいのがわかるかな?
そして頭とくちばしは合わせて3メートル。軽自動車並みに大きい。
キリンの首に軽自動車サイズの頭がついていたら…なんともアンバランスで、不気味な威圧感がありそうだ。
体重は70キロ?200キロ?
体重は推定するのが難しく、意見が割れているんだ。70キロと人間並みに軽かったという説もあるけど、2000年代以降は200〜250キロという説が有力になっているよ。
翼竜は体を軽くするため、骨の中にすきまがあって壊れやすいんだ。だからつぶれた状態で化石になってしまうことが多い。
それに今ケツァルコアトルスのものと考えられている化石が、他のアズダルコ科の翼竜のものである可能性もある。まだわからない部分がたくさんあるんだよ。
ケツァルコアトルスの学名の意味について
ちょっと風変わりな「ケツァルコアトルス」という名前は、どうしてついたんだろう?
さらに、詳しい学名「ケツァルコアトス・ノルトロピ」についても解説するよ!
ケツァルコアトルスは2種類?
現在、名前のついているケツァルコアトルスは「ケツァルコアトルス・ノルトロピ」の一種類だけ。
他にも近い種類の化石が見つかっているけど、まだ不完全な状態なので名前がないんだ。
ケツァルコアトルスは神様の名前!
「ケツァルコアトルス」はアステカ神話に登場する神様の名前だ。
文明の神、農耕の神であり、風の神ともされている。鳥の羽をもつヘビの姿をしていて、古代のメキシコで崇められていた。
「ノルトロピ」ってなんだ?
「ノルトロピ」の部分は、ある人物に敬意を表しているんだ。ジョン・クヌーセン・ノースロップ。「ノースロップ」がノルトロピにあたるよ。
彼はアメリカの航空機メーカー、ノースロップ社の創設者。大型の無尾翼の飛行機をつくるのに尽力した。この無尾翼機、つまりしっぽ部分の翼がない形が、ケツァルコアトルスに似ていたんだ。
まとめ
以上、ケツァルコアトルスについてでした!
有名だけどまだまだ解明されていないことが多いケツァルコアトルス。
これから色んなことが解明されていくといいね!
- 史上最大級の翼竜
- 飛べば飛行機、立てばキリン並みの大きさ
- 頭が大きくくちばしも長い
- 飛べるかどうかわからない
- アメリカ軍の無人飛行機のモデルになった