福井県で発見されたフクイラプトルはみんな知ってるかな?
今回はフクイラプトルの学名「フクイラプトル・キタダニエンシス」の意味や体重や特徴について解説していくよ!
もくじ
フクイラプトルの3つの特徴
- 発見地:福井県勝山市北谷町で発見された日本で初めての肉食恐竜
- 体重・大きさ:未成熟のフクイラプトルでも体重400キロ、体長4.2メートル!
- 特徴:前足にある大きな親指の爪がアロサウルスの仲間の証
発見地:福井県勝山市北谷町で発見された日本で初めての肉食恐竜
福井県勝山市北谷町にある手取層と呼ばれる白亜紀前期の地層から発見されたんだ。フクイラプトルは日本で初めて肉食恐竜として命名された獣脚類なんだよ。
体重と大きさ:未成熟のフクイラプトルでも体重400キロ、体長4.2メートル!
フクイラプトルは体重400キロ、体長4.2メートルと推定されているんだけど、実はそれでもまだ成熟しきっていない大きさなんだよ。
特徴:前足にある大きな親指の爪がアロサウルスの仲間の証
最初はヴェロキラプトルやデイノニクスの仲間と思われていたんだけど、この10センチ以上もある大きな爪によってアロサウルスの仲間と考えられるようになったんだ。
ちから | |
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こうげき | |
ぼうぎょ | |
すばやさ | |
かしこさ | |
からだ |
名前の由来 | 福井のラプトル |
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分類 | 獣脚類 |
時代 | 白亜紀前期 |
体の高さ | 1.6メートル |
体の長さ | 4.2メートル |
体重 | 175〜300キロ |
食性 | 肉食 |
発掘地 | 日本(福井県勝山市北谷町) |
フクイラプトル・キタダニエンシスの学名の意味は?
フクイラプトル・キタダニエンシスという学名は、2000年12月にカナダの地球科学専門誌カナディアン・ジャーナル・オブ・アース・サイエンシズの37号に掲載されて、正式に登録されたんだ。
名前を付けたのは福井県立恐竜博物館の東洋一氏とカナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館のフィリップ・カリー氏。
それじゃあ、まずは前半の属名「フクイラプトル」から解説するよ!
「フクイ」は名前からわかるように福井県で発見されたからだね。
1988年10月に福井県勝山市で発見され、学名が決まる前は「カツヤマリュウ」と呼ばれていたんだ!
発見当初、前足にある大きな親指の爪が、後ろ足のかぎ爪だと勘違いされていたため、後ろ足にかぎ爪を持つヴェロキラプトルやデイノニクスの仲間だと考えられていたんだよ。
でも、それは後ろ足のかぎ爪ではなく、前足の親指の大きな爪だったということがわかり、最近ではアロサウルス類の進化型のメガラプトル類であると考えられるようになったんだ。
「ラプトル」というのはここに由来しているんだね!
次に種名「キタダニエンシス」。
「キタダニ」は「フクイ」と同じように福井県勝山市の北谷町で発見されたからだよ。
後ろに付いている「エンシス」というのはラテン語の学名文法で土地名を表す語尾なんだ!
フクイラプトルの体重や体長などの大きさについて
発見されたフクイラプトルの化石から推定された大きさは、体長4.2メートル、体重は175〜300キロ。
でも発見された化石のフクイラプトルは、まだ成熟していなかったため、成熟したらもっと大きくなっただろうと考えられいるんだ。
最大の特徴は前足にある大きな親指の爪!
ヴェロキラプトルやデイノニクスの仲間ではなく、アロサウルスやティラノサウルスの上科だと考えられるきっかけとなった大きな親指の爪。
それからアロサウルスの仲間に見られる、頭骨にあるたくさんの穴。この穴があることで頭が軽くなり、獲物に素早く噛み付くことができるんだ!
鋭い爪のある大きな前足や軽量化された頭骨から、肉食恐竜の中でも活発な捕食者であったことがよくわかるね!
まとめ:フクイラプトル・キタダニエンシスの学名は土地名から来ている
以上、フクイラプトルについてでした!
フクイラプトルの学名の意味や特徴はわかったかな?
- 「フクイラプトル」は福井とヴェロキラプトル、メガラプトル類に由来する
- 「キタダニエンシス」は北谷町と、土地名を表す語尾のエンシスに由来する
- フクイラプトルの体重・大きさは未成熟でも400キロ、4.2メートル
- フクイラプトルは日本で初めて肉食恐竜として命名された獣脚類
- 前足にある大きな親指の爪がきかっけでアロサウルス仲間入り!